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2.リーチサイト

リーチサイト

日本の海賊版サイトの主流

広告表示はほとんどなし

主な収益源はサイバーロッカー(ストレージサービス)からのアフィリエイト

実質は真っ黒なのに法的にはグレーな存在。違法化が強く求められている

個人情報の漏洩、特にクレジットカード情報漏洩の危険あり

リーチサイトを利用して海賊版ファイルをダウンロードする方法

図のように、リーチサイトには海賊版データは蔵置されていません。海賊版ユーザーはリーチサイトで、自分が読みたい作品を探し、リンクをクリック、サイバーロッカーにジャンプして、そこからダウンロードします。

なぜ、こんな複雑なシステムになったのか?

法律の網をかいくぐるため
リーチサイトは、海賊版データのリンクをたまたまネットで見つけて掲載しているだけで、さらに「リンク、URL」は単なる文字列で著作物性はない、と主張
サイバーロッカーは、出版社から削除要請があると、一応、きちんと応じる→ネットの常識的には著作権侵害の責任を問われない
ただし、【海賊版を発見→削除要請送付→削除】にどうしても時間がかかるので、その間にユーザーは海賊版データをダウンロードしてしまう

リーチサイトは儲かる

サイバーロッカーからダウンロードするユーザーは、サイバーロッカーの有料会員にならないと、スピード、一日のダウンロード数、複数ファイル同時ダウンロードの制限などあって使い勝手が非常に悪い。半年で40ドルほど支払って、会員になると、格段に使い勝手がよくなる
有料会員のダウンロード数に応じて、アップロードした海賊(=リーチサイト)には、サイバーロッカーから1000ダウンロードで10ドル程度の報酬が入る
広告表示がないリーチサイトも多く、自分でファイルをアップしてサイバーロッカーから報酬を得ないと、リーチサイトは儲からない!
ある中堅リーチサイトの書き込み→ 「一ヶ月の収入は、そこそこやってバイトの月収、がんばれば、会社員程度の収入が可能」
サイバーロッカーも、会員登録で莫大な収益を得ている。

リーチサイト対策は非常に困難

リーチサイトに直接警告をしても、無反応、または「掲載しているのは著作物ではないリンクだけ」と反論
使っているサービス、サーバーは海外
サイバーロッカーに開示請求しても絶対に答えない。それどころかリーチサイトに便宜を?
出版社ができることは、サイバーロッカーにアップされているファイルの削除

ある出版社のファイル削除数

月間約33,000ファイル
(2017年10月のリーチサイト経由のサイバーロッカー海賊版ファイル検出数)
年間約43万ファイル
(2016年度年間リーチサイト経由のサイバーロッカー海賊版ファイル検出数)
※削除成功率は約9割

非常に悪質な6リーチサイトへの集中削除対応

268万ものサイバーロッカー海賊版ファイルを短期間に削除
マンガ・アニメ海賊版対策協議会と経済産業省、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構が実施した事業。約70の出版社が参加
2016年7月から2017年3月の9カ月間
対象は削除要請をサイバーロッカーに送って削除されても再掲載を繰り返す、非常に悪質な6リーチサイト
この膨大な数を削除しても閉鎖に追い込めず
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