昨年来、コミックス、マンガ雑誌を中心に扱う違法な海賊版サイトが急成長しており、マンガ文化を支える創造のサイクル(上のイラスト参照)に大きな被害をもたらしています。
マンガ家をはじめとするクリエイターの方々は、書店や電子書店などでの売り上げに応じて、出版社から印税や原稿料というかたちで収入を得ています。そしてそれが彼らの生活を支え、新たな作品を産み出す糧となっています。
しかし海賊版サイトは広告収入や一部ユーザーからの会費によって莫大な利益を上げているにもかかわらず、クリエイターの収入には一切、貢献していません。逆に海賊版サイトの存在によって書店や電子書店、出版社の売り上げが激減し、クリエイターの方々の収入もまた激減しているのです。
マンガは日本が世界に誇る文化であり、クール・ジャパンの象徴です。海賊版サイトの存在を許せば、クリエイターの方々の生活が成り立たなくなり、マンガ文化そのものが衰退してしまいます。
みなさんに愛され、育てていただいたマンガ文化を永続させるためにも、違法な海賊版サイトを利用したり広めたりしないよう、読者のみなさまのご協力をお願いいたします。
出版広報センター
海賊版緊急対策ワーキンググループ